▲店の外観。
空にはまったく雲の無い炎天下。葭簀(よしず)で、のれんがまったく見えない。お陰で、店内は涼しかった。


▲白髪ねぎを除けるとこんな具合。この赤はハンパじゃないくらい毒々しい色。
茂野麺紀行 第56回
勝浦式担々麺「江ざわ」
(千葉県鴨川市)

数年前から気になっているのが勝浦式タンタンメン。一度、幕張のイベントで食べたけれど、どうもイマイチ。本来の味では無さそうだ。その後、現地に行って食べたいと思っていたものの、なかなか機会に恵まれなかった。今回、千倉へ行く用事が出来た。もちろんこのチャンスを逃すわけにはゆかない。

勝浦式タンタンメンというのは、普通の担々麺とはちょっと違う。いや、ちょっとどころか、全然違う。何が違うかといえば、まずは見た目。毒々しいくらいにスープが赤い。殆どがラー油じゃないかと思うくらい赤い。それから、玉ねぎがたくさん入っている。普通の担々麺に入っているような具ではない。味も違う。辛さがキーンと脳天を貫くような感覚に陥る。しかしその後、慣れてくるとどんどん箸が進むという具合なのだ。

私が訪れたのは、勝浦タンタンメンの元祖と言われる鴨川市の長狭街道沿いの「江ざわ」。他の勝浦式タンタンメンの店が勝浦市に集中しているのに、同店だけが鴨川市にぽつんとある。しかも、海からかなり内陸に入ったところにある。房総の一番高い山である愛宕山(408m)の山裾だ。元々は勝浦にあった店を二代目がそこに移したとWikipediaには書いてあった。

店の外観はその辺りにはありがちな大衆食堂の類。予備知識が無ければ足を止めるような目立った看板も無いし、予備知識があっても見逃してしまいそうである。行ったその日は6月の終わり、かんかん照りで気温は30度を超え、店には葭簀(よしず)が立てかけてあり、のれんも見えず、営業中なのかどうかも判別がつかなかった。

午後2時過ぎ。店内には誰もいない。店内は外観と同じ、ひと昔前の大衆食堂のような雰囲気だ。厨房の更に奥のほうで店員さんたちが遅い昼ごはんを食べているのが見える。一人の店員さんが私の来店に気付き、慌てて出てきた。意外にメニューがたくさんあって驚く。普通のラーメンや、タンメン、カレーライスもある。私はもちろんタンタンメンを注文する。いや、同店の壁に掛かっているメニューでは担々麺という表記になっている。

その間、その店員さんと他愛の無い会話をする。日曜日や祭日の混み具合はどうだとかだ。噂通り、休日はやはり混みあうらしい。その日は平日に加え、まるで8月の盆の頃のような猛暑だから私ひとりだけなのかと思ったが、私が来店する少し前には何組からのお客さんがいたらしい。

味は前述の通り、キーンと脳天を刺激する辛さ。最初のひと口はむせたけれど、それ以降はコンスタントに食べられた。さすがにスープを全部飲み干すことはできなかったけれど、甘味のある玉ねぎとひき肉がたくさん入っていて、それをすくった食べた。全身汗まみれ。確かに美味しいし、辛さを求めてまた寄ってしまいそうだ。ただ、あまりにも個性的なこの味への評価は分かれるところだろう。

2011.7.29 Zaki


左: 久留里方面から国道410号線を長狭街道に下りてゆく途中の景色。正面には千葉県最高峰の愛宕山(408m)が見える。頂上には自衛隊の施設があるので、立ち入り禁止。
右: 410号線を更に南下すると千倉に出る。平日なので誰もいない海。


勝浦式担々麺 「江ざわ」
千葉県鴨川市北風原150-1
TEL: 04-7097-1559

営業時間
11:30〜
(早じまいあり)

定休日 月曜日


ラーメン 500円
タンメン 700円
担々麺 800円
上担々麺 900円
チャーシュー担々麺 1,100円
とんとん麺 800円
ほかにもいろいろ


STAFF---撮影:Zaki  WEB制作:柴崎隆@ベイタウン・はっぴーもーる



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また、味などの感想についてはあくまでも旅行者の主観によるものです。
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