茂野「麺紀行」
第40回 「彩香」のワンタンメン(横浜中華街)

午後8時過ぎの中華街のメインストリート。まだまだ人波が途絶えない。むしろこれから?

ディスプレイが派手な同店の入り口。ライバル店が多いからより目立つように施してあるのだろう。テレビ画面には、テレビ・チャンピョンの映像が繰り返し映し出されていた。
晩夏、まだ激しい残暑の頃、急に横浜近辺のこってりしたラーメンが食べたくなり、出かけた。ただ、まったく予備知識を仕入れないまま出かけてしまったので、横浜市内に入ってからあれこれ思案をしているうちに、この麺紀行が始まってから中華街(中区山下町)に取材対象を探して足を踏み入れたことが無いことに気づいた。実際にはこの2年に2度ほど行ったものの、麺類を食べることを目的としていなかった。その理由としてあまりにも店が多すぎるということ(取材対象が多すぎて、的を絞れない)と、今、横浜の麺類といえば、冒頭にも触れた通り、こってりの「家系」のラーメンを思い浮かべ、それ以上の発展した考えを持ち合わせていなかったのである。(横浜でラーメンと言えば「ラーメン博物館」を思い浮かべる人も多いと思う。)

早速、路線変更して中華街を目指す。中華街へは、加賀町署に近い正門と言われる善隣門から入る。夏休みの金曜の夜、しかし、平日なので、ガランとしているかと思いきや、かなりの人が歩いていて賑わっていた。午後8時をまわっていた。駐車場を探し求める車列も出来ていた。どの店も満員に近い状態。あちこちから美味しそうな肉まんの匂いやら甘栗の香ばしい香りが漂ってくる。どの店に入るか迷ってしまう。善隣門から約200mくらい行った辺りに、「彩香」という看板と、民放テレビ番組「テレビチャンピョンで優勝」という文字に目が止まった。そして、おもむろにその店に入った。

店内は明らかに中華料理店そのもので、壁にかかった極彩色の鯉の絵とか、丸テーブルなどが特徴である。若くて綺麗な女性の店員さんはおそらく全員が中国人と思われる。厨房はホールからはまったく見えない。席は9割埋まっていた。ちょうど我々(3人)で席はいっぱいになった。私はメニューとにらめっこしてから、雲呑湯麺(ワンタン麺)に決めた。同行者はそれぞれ、叉焼湯麺(チャーシュー麺)、什景湯麺(五目そば)にする。私がワンタン麺にした理由はメニューの写真が非常に美味しそうに撮れていたのと、一般的なラーメン屋さんにはあまりお目にかからないメニューであることである。お値段は850円。中華料理店では安いと思う。

約15分ほどしてから、ワンタン麺がテーブルの上におかれた。まずは透き通ったスープを飲む。うまい。とにかく、この言葉しか出てこなかった。あっさりした上品なブイヨン系のスープだが、独特のコクがある。薄めの塩加減が私好み。麺は細く、コシもちょうど良い。特筆はワンタンにあった。私の知っているワンタンは薄く、細かい肉が入っていて、ひらひらしているものだが、どっしりとした具が入って、それで、ワンタンの皮も非常にしっかりとしているものだった。だから、そのワンタンだけでもかなり食べ応えがある。感動だった。

同行者のチャーシュー麺のチャーシューとスープも味見させてもらった。ワンタン麺と違って、やや醤油が効いたスープの味。チャーシューは八角の香りと、しこしこした歯ざわりの独特のものだった。やや甘めに味付けが施されている。こちらも美味しい。五目そばもまた全然違った味である。しかし、どれもがさすがテレビ番組で絶賛された味だと思った。イマ流のラーメンとはまったく別ものだが、中華料理屋さんの味というものを見直してしまった。それから、せっかくなので、中華街はもっと早い時間帯に行って、複数店をハシゴしたり、せめて点心なども楽しみたい。

一階の壁にはご覧の通り錦鯉の絵が描かれている。
後から分かったことだが、同店は2階と3階もある。つまり、案外大きい店だったのだ。
私が注文したワンタンメン。大きな特徴のひとつとしては、野菜が青梗菜(チンゲンサイ)であること。中華料理店での麺類の具には必要不可欠。
ワンタンかチャーシューの違いだけと思ったが、このチャーシュー麺はまったく別物だ。第一、スープが全然異なる。

2009/8/28 Zaki


中華料理 「彩香」
横浜市中区山下町147(中華街本通り)
電話 :045-681-0838
営業時間 11:00〜22:00 (L.O.)

コース料理
(料金は1人分)
2,100円
〜7,500円
什景湯麺 800円
蝦仁湯麺 900円
排骨湯麺 950円
海鮮湯麺 1,000円



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茂野麺紀行の情報(例えば価格など)は旅行者(記者)が現地を訪れた時点のものです。
また、味などの感想についてはあくまでも旅行者の主観によるものです。


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