茂野「麺紀行」 第33回 川崎大師の門前「松月庵」

お馴染みの川崎大師の本堂。

混雑する仲見世。丑年だから牛歩でも仕方ない。
新年、まだ松の内の1月7日、川崎大師へ参詣した。品川から濃い赤の京浜急行で京急川崎に行き、そこから大師線に乗り換えて、3つ目の川崎大師駅で降りる。正月の特別ダイヤなので、電車は間隔をそれほど空けずに次々に発着していて、車内はそれほど混んでいる状態ではなかった。

川崎大師駅を降りるとすぐ踏切があり、交差点を渡ると西参道である。この両側にはたくさんの飲食店や土産もの屋が並んでいて華やかである。人もたくさん出ている。歩道をはみ出し、ずっと車道を歩いている人も多く、クルマも渋滞していた。三が日はさぞや大変だったということが容易に想像できる。

川崎大師のウェブサイトには次のように書かれている。
「開創は大治3年(1128)、開基は尊賢上人、創建功徳主は平間兼乗氏であります。もろもろの災厄をことごとく消除する厄除大師として、霊験あらたかなことは、むかしから有名であります。総本山は京都東山七条にある智積院です。」

つまり約890年前の開山であり、毎年初詣の参詣客数のトップである明治神宮などよりもずっとずっと古く、由緒ある寺なのである。因みに川崎大師はここ十年来は成田山新勝寺に次ぎ3位をキープしている。人口密集地の立地とは言え、明治神宮、浅草寺のある都内に近いし、同県にはやはり人気の鶴岡八幡宮があることから考えるに、この3位は大健闘だと言える。

松月庵は、川崎大師の門前にある。参道を右に折れた角にあるので、非常に目立つ。創業はなんと明治17年だ。明治17年というと、神田まつやと創業年が同じだということだ。建物自体はそれほど古くないものの、老舗の空気は十分醸し出している。この日は日が出たり翳ったりする陽気で、気温は低めだった。お参りをした後にはすっかり身体が冷え切ってしまい、松月庵では絶対に(冷たい)せいろを食べようと思っていたのに、温かいたぬきそば(650円)を注文した。

店内は広め。二階席もあるし、会席の料理もあるようだ。さすがに正月だからか、午後3時頃だったのにも関わらず7割程度入っていて、店員さんが忙しそうにしている。オモテでは同店のもうひとつの名物である久寿餅も売っている。私は、たぬきそばが来るまで、窓の外をたくさんの参詣客が歩いているのを眺めながらお酒を頂く。明るいうちから飲むお酒のなんと贅沢なこと。正月ならではということでご容赦頂きたい。

約10分くらい待つと、たぬきそばが運ばれてきた。ひと口つゆをすする。大変アツアツで美味しい。つゆは江戸の下町の風味。甘じょっぱく、濃い色をしている。そばの太さは中細くらいか。しっかりとコシがあり美味しい。柚子の香りも良い。そばとつゆ、天かす、ほうれん草、なると、というシンプルな構成なのだが、午後3時の食事としてはこれで十分。体中がぽかぽかと暖まった。胃袋に余裕があれば、デザートとして久寿餅(350円)、おしるこ・白玉入り(350円)もいいかもしれない。

2009/1/7 Zaki




左: 大師線には、ちょっぴりレトロな列車が走る。
中: 創業明治17年と記された松月庵の立派な看板。同店はメディアへの露出も多い。
右: 飴と久寿餅だけが川崎大師の名物ではない。参道の至る処にご覧のようなだるまが売られている。



「松月庵」
神奈川県川崎市川崎区大師町4-37
電話 :044-266-0458
年中無休 10:30〜20:00
http://www.shogetsuan.com/


せいろそば 630円
にしんそば 1,000円
てんぷらそば 1,160円
天せいろ 1,200円
鴨南ばん 1,160円
天丼 1,360円



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また、味などの感想についてはあくまでも旅行者の主観によるものです。


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