茂野「麺紀行」 第21回 「神田まつや」の柚子きり



あくまでも手打ちにこだわる神田まつや。店内はタイムスリップしたかのような雰囲気。
このシリーズ、2度目の登場となる神田まつや。同じ店を取上げるのは当「麺紀行」始まって以来のことである。出来るだけいろいろなお店を食べ歩き、ご紹介してゆこうという主旨に反するかもしれないが、あまりにもインパクトのある「柚子きり」(柚子そば)を食べたので、ついつい記事にしてしまった。

2007年12月20日、私は4人で神田まつやへ。池波正太郎の大ファンで、彼が神田まつやに時々やってきたということをホームページで知り、居ても立っても居られなくなり、来店する動機となった大手IT企業のT部長と、その先輩で、無類のそば好きの同じくIT企業のN社長、そして、ピアニストであり、作曲家、編曲家の栗本修と、私の組合せである。それぞれがどういう関係かは省略する。

ピアニスト・栗本修のオフィシャルサイト

店に着いたのは、夕刻。混みあうことを覚悟で、私は席の確保の為に40分ほど早めに到着した。店は常に満員だが、1〜2人であれば、案外早めに席に着ける。だが、4人となると、なかなか空かないものだ。結局、30分ほど並び、なんとか4人の席をゲットした。

この店はどんなに偉い社長さんだろうが、部長さんだろうが、ちゃんと係の方の指示に従い、順番を待ち、そして、場合によっては合い席になることも覚悟でなくてはならない。事実、外に黒塗りの高級車を待たせて、そばを食べる大企業の社長さんの姿もよく見る。

まずは乾杯。寒い季節なので、やはり熱燗である。そば味噌を舐めながらちびちびやる酒はうまい。非常に評判の高い焼き鳥も注文する。やわらかくジューシーな鶏肉を甘辛いタレが絡み、いくつで食べられそうである。アツアツのご飯と一緒に食べても良さそうだ。ウニも絶品だった。お酒がどんどん進む。

実は、前述の柚子きり(ゆずそば)をやっていることを来店してから知った。非常にラッキーだった。何故なら、年に3日だけ、この冬至の近辺にしか作らないのである。それに今まで同店はホームページが無かったので、柚子きりをいつやるのかを問い合わせる方法しか無かった。相当のまつや贔屓でないと、柚子きりにありつけないのである。

神田まつやのファンで、特にこの柚子きりの大ファンの人はわざわざ遠方から飛行機や電車を乗り継いでまでも神田まつやに食べに来るという。
まつやの近くの昌平橋からの御茶ノ水・聖橋を眺めたところ。この風景は東京を代表するものである。
私は柚子きりを初めて知った。冒頭の写真のように、黄色い色をしている。見た目は、そばとは全く異質の食べ物のような気もする。さっそく食べてみた。香りといい、コシの具合といい、滑らかな食感といい、全てに置いて旨かった。これなら遠方から無理しても食べに来るという理由も分からなくもない。

同席したN社長は、柚子きりを食べるときは香りが分からなくなるので、薬味のねぎはつゆに入れないほうがいいとおっしゃった。その他にもそばの薀蓄をいろいろ語ってもらった。そばの薀蓄は楽しい。たくさん聞いても飽きることがない。桜そば(桜の花を練りこむ)のお話しもお聞きした。是非、食べてみたいものだ。

お会計の時に若旦那がホールに出て来られたので、少しお話しさせて頂く。池波ファンのT部長はしきりに、かつての文豪がどこに座っているのか、何を食べていたのかを若旦那に聞き、たいへん感激しておられた。

話題は尽きない。長くなったので、今回の「麺紀行」はこのくらいで締めさせていただくが、昔の東京の面影が残る神田まつや周辺について少し語りたい。

神田須田町は。かつて神田連雀町といい、この一帯だけ何故か空襲を免れ、古い建物などがそのまま残っている。神田まつやの建物も昭和の初期のままであり、同じ町内の有名な神田やぶそば、甘味処の竹むらなども木造の古い建物である。神田まつやを訪れたときに、時間があるようならば、是非その辺りの散策も一興だ。

「神田まつや」  Websit
〒101-0041
東京都千代田区神田須田町1-13
TEL: 03-3251-1556
営業時間:11:00〜20:00
(土・祝 は19:00まで)
定休日: 日曜日

もりそば 600円
ごまそば 750円
かしわ南ばん(そば) 950円
釜揚げうどん 850円

最寄り駅
【地下鉄淡路町】 徒歩2分
[JR神田駅】 徒歩5分
【地下鉄神田駅】 徒歩5分

地図(Yahoo!)

夜の神田まつや。昼とは違った表情を見せる。
(2007年5月撮影。カメラマン:尾関敦子)

2007/12/22 Zaki



茂野「麺紀行」 インデックスページ(2)へ
BACK
NEXT

 

ベイタウンラーメン
幕張ベイタウンは、千葉市美浜区の東京湾沿いに十数年前に誕生した新しい都市です。今、そこでオリジナル商品が続々と開発されております。その一環としてベイタウンラーメンが企画されました。ベイタウン商店会と茂野製麺のコラボレーションです。2007年ベイタウンの色々なお店で販売しております。ギフトセットもございます。


お問い合わせ先: 電話でのご注文:0120-44-1351
Copyright 2001-2003 Shigeno Seimen, Inc. All rights reserved.